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教材 踏み切り

  結論を先に書きます;-

  筆者が、この作業を始めて間もない頃に、鉄道の 「踏み切り」 が重要なメッセージを秘めていることに気づきました。  既に指摘している人があるかも知れませんが、筆者にとっては、「新発見」 でした。  「踏み切り」 は、往々にして、その名前に古い記憶を凝縮しています。  また、存在自体がある主張をしています。
  
ここでも、筆者の提唱するる仮説をズバリ書けば、『踏み切りは、鉄道と言う闖入者が、先住者に対して譲歩を余儀なくされた痕跡である。』 と言えそうです。

  教材としてみるときには、
 1)
 「踏み切り」 の名前を調べる。  名前が示す由来を調べる。
 2) 踏切の間隔を調べる。  道路と直角交差するときは、単純な間隔、
   
直角交差しないときは、平行な道路の間隔を調べる。
このような作業で見えてくるものがあります。

  ここでも、筆者にとっての初体験の話から始めます。  このWebや、その基となるWebの内容や 「古代メッシュ」 探索の作業全体の基準線は、『岡山放送KK南の東西の道』 であることは何度も書きました。  この東西ラインが JR津山線(明治31年開通・中国鉄道) と交差する踏切には、『農事試験所』 の名前が残されています。  岡山放送と、その北の 「こどもの森」 が県の農事試験所(農業試験場)の跡地だからです。

  その南には、『天神縄(手)』 の名前が残されていて、そのことは少年時代から知っていることですが、今回の調査で特別な意味が判ってきました。

  「nouji32.jpg」をダウンロード    「tenjinnawa.jpg」をダウンロード

  これらの踏切はほぼ南北に並んでいますが、実距離は371mあり、道路の南北間隔で測ると、335m程度です。  ここでも、「109mゲージ」 が見えてきます。  この二つの踏み切りは自動車がようやく通れる自動化踏切です。

  JR津山線に関しては、「農事試験所踏切」 の北約160mに、事実上閉鎖された、遮断機さえない 「踏越え道」 が残っています。  これについては現地探査をしていないので、今は論じません。

  その北は 「法界院駅」 で、その北端に 「法界院(駅)踏切」 があります。  市内バスが交差し自衛隊車輌が往来する重要道ですから、遠い昔は踏切番がいました。  この南北位置は、基準ラインの550m弱北に当たります。   その直ぐ北に、これは筆者にとっては05年11月の新発見だったのですが、「後田堀」 の踏切 がありす。  遮断機もなく、今では自転車の通行さえ阻む 「踏切の化石」 です。  その北には、「第一新堀踏切」 があります。  自動車通行可の自動遮断です。  この2本の踏切の、「法界院踏切」 からの南北距離は、110m、320m です。

  殆んど言いたいことの根拠が出揃ったと思います。  「天神縄手」 の南東には、JR 山陽本線の踏切 「平畦」 があって、その位置・名称も重要なキーワードなのですが、今は触れません。

  ここで、JR吉備線に眼を転じます。  吉備線の岡山駅近傍は近年高架になりましたが、「三門駅」 までの間に、6つの踏切があります。  東から、「二ノ橋」、「伊福」、「伊福 一」、「伊福 」、「宮前」、「三門東?」 であったと記憶します。  それぞれの名称にも伝承的な意味がありそうですが、今は位置関係に目を向けましょう。  後の四つは、いずれも道が南北に横切るタイプと言えますが、それらの道の相互間距離は東から、およそ110m、110m、220m となっています。  岡山駅寄りの二つは、今考える意味では、東西道が横切るタイプで、その2本の距離は約110mです。 「伊福」 のラインを西に進むと 「石井中学校」 と 「三門小学校」 の間の道に至り、東に進むと 「石井小学校」の北辺に行き着きます。
  なお、その後の調査で、岡山駅の直近に「下石井」踏切があることが判りました。  これも、重要な南北線の上にあります。  また、三門駅の西が「三門駅西」、その西が「関西高校前」でこれらも恐らく、意味ある南北線上にあります。

  以上長々と述べてきましたが、僅かな例外を除いて 「109mゲージ」 に満ち満ちているのです。  踏切道は、多くの場合、鉄道以前から認知度の高かった道ですから、今の場合、「ご一新以前」 から有力な道であった可能性は高いのです。

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